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 グールドの著作の中で日本の鳥が頻繁に登場するのは、『ヨーロッパ鳥類図譜』(全5巻、1832-37年刊)、『英国鳥類図譜』(全5巻、1862-73年刊)です。またそれほど頻繁ではないけれど登場するのが『ヒマラヤ山脈百鳥図譜』(全1巻、1831-32年刊)、『アジア鳥類図譜』(全7巻、1849-83年刊)です。日本の鳥がごくまれに見つけられるものには『オーストラリア鳥類図譜』(全7巻・補遺1巻、1840-69年刊)、『ニューギニアおよびパプア諸島鳥類図譜』(全5巻、1875-88年刊)があります。
 なぜ『ヨーロッパ鳥類図譜』と『英国鳥類図譜』に日本の鳥が多く見られるかを説明しますと、まず日本の鳥類相の第一の特徴は、ユーラシア大陸の出店だということです。つまり、日本に来る渡り鳥の多くは大陸から渡って来るので、大陸と共通種が多くなっています。ユーラシア大陸の西側はヨーロッパであり、ヨーロッパの出店にあたるのがイギリスであるからです。したがって日本の鳥の多くがイギリスでも見られることになります。日本とイギリスとの間に共通種が多いことは確かですが、同じ種といっても羽色が全く同じであるとは限りません。
 北海道のスズメの標本と沖縄のスズメの標本を並べて、頭の色を比べてみると、ずいぶんと色が違うのに気づくでしょう。しかし、北海道から本州北部、関東地方から九州、南西諸島へとスズメの標本を北から順に並べてみると、頭部の色は徐々に変化していって、違和感なく連続して見えます。
 同じように日本のスズメとイギリスのスズメの写真を比べてみると、少し人相が違うかなと感じるくらいで、スズメという種であることには違いはありません。こういう見方をすることで、グールドの著作の中から多くの日本の鳥を見付け出すことができるのです。