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 鳥類学的に見てグールドの著作は、その図版の絢爛豪華な面を効果的に表現するために、原色の羽毛や金属光沢をもった鳥のグループを題材に選ぶ傾向が見られます。その代表的なものが『オオハシ科鳥類図譜』『キヌバネドリ科鳥類図譜』『アメリカ産ウズラ類鳥類図譜』『ハチドリ科鳥類図譜』です。
 南アメリカに住むオオハシ類は、名前のように大きな色彩豊かな嘴を持っており、羽色はデザイナーが見たらびっくりするような斬新な組み合わせです。また南アメリカ、熱帯アジア、アフリカに住むキヌバネドリ類は、名前のように羽毛の先端が絹糸を梳かしたように細かくなっており、それらがキラキラ輝いて見え、原色で美しい鳥です。北アメリカのウズラ類は、羽色にきらびやかさはないが、キジの仲間特有の羽毛模様の複雑さと整然さは、画工の心をずいぶんと悩ませたことでしょう。南アメリカ、一部北アメリカに住むハチドリ類は、金属光沢を持つ羽毛の美しさと、形態の不思議さ、習性の面白さを合わせもっていることを考えると、グールドが触手を伸ばさない手はないが、むろん彼はハチドリに挑戦しています。
 『オーストラリア鳥類図譜』『ニューギニアおよびパプア諸島鳥類図譜』『アジア鳥類図譜』などの地域の鳥類相全般を扱った著作においても上記の傾向が強く現れています。例えばオーストラリア産の大形オウム、美しいインコ類、ニューギニア産のフウチョウ類、アジア産のキジ類など特に羽色の美しいグループの鳥については、たくさんの種を採用し、図版の豪華さを誇っているのです。ここでは『ニューギニアおよびパプア諸島鳥類図譜』のフウチョウ類、『ハチドリ科鳥類図譜』を中心にまとめています。